栄養指導について
食事は毎日食べるものだから、きちんと考えて食べないといけないです。栄養指導は、健康的生活に 最低限必要な食事の知識をお教えする指導です。目的に応じた食べ方、食材の選び方等を一緒に考えていきます。
良い生活習慣をゆっくりと時間をかけて身につけていただき、持続させることが出来るようにいろいろな視点からものごとを判断し、患者さまのサポートをしていきたいと思います。
個別栄養指導
患者さまの栄養状態を的確に評価・判定し、疾病を治療・予防するために適切な栄養補給を行い、併せて効果的な健康・栄養教育を行います。
よりよい栄養状態を実現し、また維持することや、個々の生活習慣を改善して、患者さまのQOLを向上することが重要であると考えています。
当院では食事を医療の一環として捉え、管理栄養士が個別的に栄養状態を的確に評価判定し、適切な栄養補給、効果的な栄養指導を行い、疾病の治癒改善を図ると共に食事の質の向上と患者サービスの改善を目的としてます。

禁煙が難しい原因
タバコをやめにくい原因は二つの依存にあり、一つはニコチン依存、もう一つは習慣依存です。
ニコチン依存は、ニコチンが体に入ると快感を、体から出ると不快感を生じるために起こる、麻薬依存や覚せい剤依存と同じ薬物依存(中毒)です。これは自分の意志だけでは抜け出しにくい依存です。
習慣依存は、1年365日、毎日毎日、「食事の後に一服」「トイレの後に一服」「仕事の一段落に一服」「イライラしたら一服」などの同じ行動を数十年間も繰り返すことによって形成される条件反射の一種で、条件反射より高次の大脳レベルで形成されるので条件結合と呼ばれる生理現象がその正体です。これは自分の意志でしか修正できない依存です。
禁煙指導とは?
ニコチン依存に対しては、タバコ以外の方法でニコチンを摂取し、その量を徐々に少なくして慣らしていくニコチン置換療法の他にニコチン受容体の部分作動薬というニコチンを含まない内服薬による禁煙方法もあります。具体的にはニコチンを含むシール(パッチ)やガム又は錠剤を使用します。
習慣依存に対しては、日常生活の中でどのような行動や精神状態が喫煙の引き金(トリガー)になっているかを見つけてもらい、そのような行動に近づかないようにする「君子危うきに近寄らず療法」などが有効です。習慣とは「行動パターン」のことであり、「行動パターン」を変えるには同じ「行動パターン」を繰り返していては、決して「行動パターン」は変わりません。
「行動パターン」を変えるには新しい「行動パターン」を身につけることが何よりも重要です。
保険適用について
保険診療を受けられる条件については下記のとおりとなります。
- 保険の対象は「1日のタバコ本数×喫煙年数」の値が200以上の方です。(明らかにニコチン依存症であることの根拠となります)
- 保険で負担される割合は通常の保険と同様です。
- 保険の対象は「診療科」と「診療期間内のニコチンガム、ニコチンパッチ、バレニクリン錠の薬価代」となります。
- 保険適応となる診療期間は最大12週間でこれを過ぎると自費扱いとなります。
- 初診日、2週間目、4週間目、8週間目、12週間目に相当する日に診察を受けなければなりません。